むし歯の人は減っている?
今回は、健康に関するデータを見てみたいと思います。
街の中の様々なところで歯医者を見かけますし、予約も取りづらい。こう考えるとむし歯の患者は増えているかな?と思いますよね。
文部科学省のデータを見てみると、昭和53年頃(1978年)に、ほぼ100%の人がむし歯であったようです。その後、減少傾向をたどり40%-50%となっています。
令和元年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/1411711_00003.htm
ほぼ全員むし歯というのは、国民病とも言えますね。それが、ここ30年位で半分になったので、QOL(生活の質)が大幅に向上したといえます。
冒頭の歯科医をビジネスの視点でに考えると、現在は、子供時代むし歯がない世代が増加していきます。つまり、患者数が減少し、市場は縮小していくと言えそうです。
ただ、セグメントで見ると、高齢化により歯医者への通院数の増加や、美容整形的によりきれいな歯を求める層は増加すると思うので、一概にチャンスがないとは言い切れないと思います。
むし歯の数が50%減少しているとは衝撃的なデータですね。
昔の常識は現在の非常識の一つに、むし歯菌が移るので、子供に親が食べた物を与えてはいけないというのがあります。昔は、親が固い物をかみ切って子供に与える光景は日常茶飯事でした。それがむし歯の原因になっていたとは、と改めて思います。