データとんぼ

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総人口30万人減少、65歳以上30万人増加って?

総務省より、人口推計の最新データが発表されました。

人口減少とよく耳にしますが、具体的に数字を見ると、年間30万人減少していることが分かります。さらに、年齢別では、65歳以上が唯一30万人増加しています。

労働人口で見ると、65歳以下労働人口30万人減少しており、支える構造が鮮明です。30万人のインパクトをお金で考えると、1人当たりの生産性が1000万円(給与ではなく、付加価値です)とした場合、

30万×1000万円 = 3,000,000,000,000 (3兆円)の労働価値が失われています。日本のGDPが約500兆円の中、毎年3兆円の価値が失われるとすれば、日本の地位も落ちてきますね。

一方注目したいのが、日本人の人口は53万人減少の一方で、総人口は、28万人の減少で収まっています。これは、外国人の数が25万人増えているためです。

移民というとネガティブに捉える人も多いですが、イギリスのように島国でも移民で成り立っている国もあります。日本も単一民族からの脱却が始まっています。

http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html
【令和2年3月1日現在(確定値)】*増減は前年同月比
<総人口> 1億2596万2千人で、▲28万7千人  (▲0.23%)
       ・15歳未満人口は、  ▲20万4千人  (▲1.33%)
             ・15~64歳人口は、    ▲38万5千人   (▲0.51%)
               ・65歳以上人口は、      30万3千人   ( 0.85%)

 <日本人人口> 1億2345万8千人で,▲53万4千人   (▲0.43%)

世界に目を向けると、世界の人口は増加しています。World counterというサイトがあるので、ぜひ覗いてみてください。毎秒毎に世界人口の増加がカウントされ、面白いです。現在78億人のようです。78億

https://www.worldometers.info/world-population/

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では、世界では人口が増加しているので、世界平均の出生率は高いまま維持されていると思いますよね。実は、世界の出生率のデータをみると、劇的に下がっています。現在は1人の女性あたり2人の出産という数字に近づいています。そう、子供の数は増えていないのです。平均寿命が延びているためです。少子化は、世界的問題になっているのです。