データとんぼ

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4-6月GDP、年率換算に惑わされる?

 

日経のタイトルが、

GDP実質27.8%減、4~6月年率 戦後最大の下げ

と書いてあると、本当に景気が悪いと直感的にマイナス思考になりますよね。

 

ただ、よく数字を見ると、年率換算 -27.6%。前期比率では。-7.8%。

年率換算は、前期比年率(%)={(1+前期比)^4-1}×100

で計算されます。つまり、前期比率(今回は、-7.8%)が連続で4期続いた前提です。

 

この期間は、日本は緩いロックダウンの真っ只中。政府や、自治体から強く経済活動をやめなさいと言われていた時期です。

逆に考えてみて、お上に強く言われた状態が続いても、GDPの下げ幅は-27.6%で収まるとも言えます。

つまり、お上は経済活動をやめなさいと言っていない状況の今期は、数字は改善が期待できます。

とはいえ、コロナ渦が収束しない限り、旅行業、サービス業は厳しい状況が続きます。

 

内閣府の元データより

https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2020/toukei_2020.html

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